セラピストをしていて、いつも思うことがある。
それは、人の数だけ人生があり、家庭の数だけ物語があるということ。
普段なら交わることのない職業や環境で生きる方々と出会い、何気ない会話の中で、その人だけの価値観や日常に触れられる。
仕事への責任、家族への想い、夫婦として積み重ねてきた時間。どれも表面だけでは見えない深さがあり、話を聞くたびに心が動かされる。
30代は仕事と家庭の狭間で走り続け、40代は守るものの重さを抱えながらも前を向く。50代になると人生を振り返り始め、60代、70代では穏やかさの中に、長い年月を生きてきた強さが滲む。
同じように見える毎日でも、その裏には誰にも言えない孤独や葛藤、そして小さな幸せがある。だからこそ、ただ癒すだけではなく、その人が少しでも自然体でいられる時間を大切にしたいと思っている。
人と向き合うたびに、自分自身も多くを学ばせてもらっている。
セラピストという職業は、ただ出会うだけでは終わらない。
その人の人生の一瞬に触れ、心に寄り添える特別なことなんだと、今あらためて感じている。

























































































