世の中に溢れている
「王子様系のセラピスト」。
彼らに会うことで、
一時的な夢は見れるのかもしれない。
優しくて、
いつも笑顔で、貴女を丁寧に扱ってくれる人。
もちろん、それは素敵なことだと思う。
貴女にとって、
何も考えずに甘えられる時間は、
きっと救いになることもある。
でも、僕はたぶん、
そういう意味での王子様にはなれない。
完璧に綺麗な言葉だけを並べて、
夢の中だけにいるような男にはなれない。
僕の中には、
失敗もあるし、悔しさもあるし、
情けなかった日々もある。
誰にも見せたくない弱さも、
自分で自分を許せなかった時もある。
だけど、だからこそ思う。
人を癒やす力って、
綺麗な部分だけから生まれるものだけじゃないって。
傷ついたことがある人間だから、
誰かの痛みに気づける。
落ちたことがある人間だから、
落ちている人の手を、
ちゃんと掴める。
僕が目指したいのは、
ただ優しいだけの男じゃない。
貴女の機嫌を取るだけの男でもない。
貴女の不安も、寂しさも、
人には言えない欲も、
少し歪んだ感情も、
丸ごと見たうえで、
「大丈夫。こっちにおいで」
そう言える男でありたい。
僕にとってのセラピストは、
ただ甘やかすことじゃない。
あなたが自分でも持て余している感情を、
否定せずに受け止めること。
そして、貴女が心地よく生きられ世界へ、
一緒に連れていくこと。
王子様は、貴女をお姫様のように扱ってくれるのかもしれない。
でも僕は、貴女をただのお姫様として見たいわけじゃない。
弱さも、強がりも、綺麗なところも、面倒くさいところも含めて、一人の女性として見たい。
誰かの理想を演じて疲れた貴女が、
少しだけ力を抜ける居場所でありたい。
普段は言えないことを、
僕の前では言ってもいいと思えるように。
僕は、夢みたいに完璧な男ではない。
それを演じるつもりもない。
でも、現実を知り、戦っている男として、
貴女の現実ごと抱きしめて、愛したい。
綺麗なだけの王子様ではなく、
傷跡を持った貴女にとっての王としてね。






















