今日は「頑張っても無駄だ」って感じてしまう心の仕組みについて、じっくり書いてみたいと思います。
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■有名な「犬の実験」
1967年、心理学者マーティン・セリグマンとスティーブン・マイヤーが行った実験があります。
犬を3つのグループに分けました。
①自分でボタンを押せば電気ショックを止められるグループ
②ショックは受けるけれど、自分では止められない(何をやってもランダムに止まる)グループ
③ショックを受けないグループ
その後、全ての犬を、低い仕切りを飛び越えれば電気ショックから逃げられる箱に入れました。
結果、①と③のグループの犬は、すぐに仕切りを飛び越えて逃げることを覚えました(90%が成功)。しかし②のグループの犬の多くは、逃げようとすらせず、その場に横たわってショックを受け続けたのです。
逃げ道はちゃんとあったのに、です。
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■「自分には無理」を学習してしまう
これが「学習性無力感」と呼ばれる現象です。
②のグループの犬は「何をしても状況は変わらない」ということを、以前の経験から"学習"してしまっていました。だから、状況が変わって本当は逃げられるようになっても、挑戦すること自体をやめてしまったんです。
これ、人間にも同じことが起こります。
・何度も努力しても報われなかった経験がある
・頑張っても、結果が自分の行動と関係ないように感じる出来事が続いた
・「どうせ無理」が口癖になっている
こういう時、実は本当は状況が変わっているのに、「どうせダメだ」という思い込みだけが残ってしまっていることがあるんです。
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■大切な発見:無力感は「学習」でリセットできる
ここからが、この理論の一番希望のある部分です。
セリグマンたちは後の研究で、一度無力感を学習した犬でも、無理やりにでも「自分で仕切りを飛び越えて逃げる」という体験を何度もさせると、無力感から回復することを発見しました。
つまり、
「無力感が"学習"されるものなら、"再学習"で書き換えることもできる」
ということです。
実際にセリグマンはこの発見をもとに、後年「学習性楽観主義」という、無力感から抜け出すための考え方も提唱しています。
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■どうしたら「再学習」できる?
・「頑張っても無駄」と感じる分野があれば、まずごく小さな成功体験を意図的に作ってみる
・結果が出なかった時、「自分には無理」ではなく「このやり方が合わなかっただけ」と捉え直す
・過去の失敗と、今の状況が本当に同じ条件かどうかを、一度冷静に見直してみる
・「自分の行動が結果に影響する」という感覚を、小さなことからでも取り戻していく
犬の実験のように、本当は"逃げ道"がすぐそこにあるのに、過去の記憶だけで諦めてしまっていることは、人間にもよくあることだと思います。
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■最後に
「どうせ無理」って思ってしまう時、それは今のあなたの能力の限界じゃなくて、過去の経験が作った"思い込み"かもしれません。
施術の時間も、そんな思い込みを一旦横に置いて、「本当はまだできることがあるかもしれない」って、一緒に確かめていく時間にできたらいいなと思っています。
今日も長文、読んでいただきありがとうございました。






























