何もなかった年を、人はあまり評価しない。振り返って語れることがないと、無駄に過ごした気がしてしまう。
でも、何も起きなかったというのは、かなりの運と、それなりの努力の結果だと思う。大きな病気をしなかった。仕事が続いた。近い人が元気だった。どれも当たり前ではない。
思い出に残る年は、たいてい何かが壊れた年だ。記憶に残る出来事の多くは、良いことよりも大変なことのほうだったりする。
だから、話すことがないというのは、悪くない状態を一年キープできたということになる。地味だけれど、けっこうすごい。
今年どうでしたかと聞かれて、特に何も、と答えられる人が周りにたくさんいてほしいと思う。



























































