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🕰️この記事は約4分で読めます
要約
・立命館大学の研究結果3つのポイント ・筋トレによる具体的な美肌効果 ・有酸素運動と筋トレの美肌効果の違い
■はじめに
運動が美容に良いということはイメージされている方が多いと思います。
しかし、「筋トレによる美肌効果」は意外と知られてないのでは?
運動によって血流が良くなったり、筋肉がついて見た目が良くなったりするだけではなく、お肌への直接的な美肌効果が確認されたのが今回ご紹介する研究報告です。
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動より、筋トレをすることでお肌が綺麗になる理由を立命館大学の報告をもとにご紹介していきます。
■立命館大学による世界初の報告
この研究は、立命館大学とポーラ化成工業株式会社と共同で行った研究で、2023年6月23日に米科学雑誌「Scientific Reports」に掲載された研究です。
40~50代の女性61名を「有酸素性運動の群」と「筋力トレーニングの群」に分け、4か月間・週2回の運動を行い比較しました。
この研究報告でのポイントは以下の3つ!
・有酸素性運動と筋力トレーニングは、どちらも皮膚老化を改善。
・筋力トレーニングでは真皮の厚みまで改善。
・運動による血中成分の変化とそれによる真皮の細胞外基質の増加が関与していることを解明。
1つずつ出来るだけ簡単に解説していきたいと思います🙌
◆有酸素性運動と筋力トレーニングは、どちらも皮膚老化を改善。
有酸素性運動と筋力トレーニングは、どちらも皮膚老化の指標である「皮膚の弾力性」と「真皮の構造」を改善しました。
その機序として、運動による血中成分の変化が皮膚の重要な層である真皮の細胞外基質を増加させることを明らかにしました。
皮膚の弾力性は、一般的に18歳をピークに低下し、25〜28歳頃になるとそれが表面化して目に見えて弾力性は低下していきます。
「真皮」は表皮の内側にある肌の本体ともいえる重要な役割を持つ部分です。真皮の大部分を占めるコラーゲンやエラスチンなどにより、肌を支えてその形や弾力を保つ働きをするとともに、血管やリンパ管、皮脂腺、汗腺などがあり様々な機能を持ちます。
◆筋力トレ―ニングでは「真皮の厚み」も改善
有酸素運動と筋トレが皮膚に異なる効果をもたらすという仮説に基づいて比較したところ、筋トレでは加齢とともに減少する真皮の厚みを増加させることが分かりました。
有酸素運動と筋トレによるお肌に対する影響をまとめると、
・有酸素運動:皮膚の弾力性と上部真皮構造にもプラスの効果をもたらしたが、真皮の厚みは改善されなかった。
・筋トレ:皮膚の弾力性と上部真皮構造、さらに真皮の厚み増加などの皮膚の老化に対抗する結果が得られた。
有酸素運動と筋トレ、どちらもお肌にプラスの影響を与えることができ、筋トレでは真皮の厚みが増加することが分かりました。
◆運動による血中成分の変化と、それによる真皮の細胞外基質の増加が関与
血中の「炎症性ケモカイン」というものが減り、 その影響で真皮の細胞外基質(プロテオグリカン)の一種「バイグリカン」というものが増えるためであることも突き止めました。
■終わりに
有酸素運動・筋トレどちらにせよ運動をすることでお肌にプラスの影響を与えることができます!
特に筋トレでは、真皮の厚みが増すことで内側から肌の状態が良くなることが考えられます。
高価な美容液やエステ、栄養療法など、色々な方法を試しているけど、お肌の悩みが解消できないという方は運動してみるのもおすすめです。
完璧を目指さなくても大丈夫なので、まずは1日でも早く始めてみること、
そして1日でも長く継続することが大切です。
トライ&エラーを繰り返して是非とも無理のない範囲で運動してみましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この記事が少しでも皆さんのお役に立つと嬉しいです🌈