夜汽車の窓に
流れる灯りが滲んでいる
願った時間が
霞むように通り過ぎて
時計に封じ込めた景色だけが
胸の鎖を揺らす
川に消えていく音を
手の中に感じたまま
冷えた隠れ家の片隅で
オレンジの光が落ちてくる
夜に重なる影のあいだに
月夜を背にした痛みがあって
記憶の中で鳴るベルが
窓際の風にほどけていく
膝を抱える代わりに
水面の雲を見つめていた
色を重ねた日々が
七色を纏った黒点の月を描いて
希望だけは
街のざわめきに足音を響かせる
混ざり合う欠片が
また知らない道を作って
頬を照らす街灯が
橋を渡る夜を連れてくる
穏やかなまどろみの夢を
あの場所から見ていたい
ゆりかごに残る光が
陽だまりの思い出を消さずにいる






















































































































































































































